著者の津田さんは、小職も以前にお会いした事もございましたが、以前は『モービルハム』誌でも執筆されていた、大ベテランのOMさんです。
2013年9月発行の書籍になりますが、この度、入手して拝読させて頂きました。
この本の意図は明確で、『はじめに』を読みますと、「(前略)アマチュア無線免許を取得した多くの入門者が、超短波帯(VHF)の小型ハンディー機で開局するらしいことを知りました。しかし筆者は、VHF・UHFのトランシーバによる交信に加えて、もっと短波帯(HF)の面白さを知っていただきたいと考え、本書を書きました」と書かれております。
さらに「短波帯の魅力を一言で表現すると、それは変化です」と続き、さすが説得力がありますね。
内容は全般的な事に触れられていますが、切り口も面白く、短波帯に特化した内容が良い所です。
全くの初心者が一番最初に読むには、理解が難しい箇所もあるかもしれませんが、そこをこらえて読み進めるだけの価値があります。
お勧めの一冊になります。