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The interview その2
小山ハムセンター 木幡一美さん

今回は栃木県小山市にあるハムショップ「小山ハムセンター」の店主、木幡一美さん(JA8LA)をご紹介致します(訪問記)。


 

<30mの鉄塔は迫力満点>
 
■小山ハムセンター  栃木県小山市中久喜1321-19
営業時間等はWEBサイトにてご確認下さい。
http://www.ne.jp/asahi/oyama/ham/
<プロローグ>
皆様の身近にある無線のお店、既成品こそ日本全国どこでも同じですが、そのお店一つ一つには、その魅力があり、物語があります。
それでは「小山ハムセンター」さんはどんなお店でしょう?
例えば古本屋さんに例えるなら・・・、大手
チェーン店のように、ただ目的の古本を買うお店。一方、床に平積みされた古本の間から、こんな勉強をしたいのですが?と、店主と相談しながら買えるお店。
そこに優劣はありません。でも、もし貴方が後者のお店が好きなら・・・、「小山ハムセンター」さんはとても心地の良いお店かもしれません。
( 写真:鉄塔の先端は1200MHz八木。 右に50MHzヘンテナ)
 


<インタビューのきっかけ>   
弊店のお客様から中古の1200MHzトランスバータをお探しとのご要望があり、探しておりましたところ、小山ハムセンターさんで無事入手させて頂きました。
その時に色々とお話をさせて頂きまして、お店としてのスピリットに感銘しましたので、この度ご紹介させて頂くことになりました。

店主の JA8LA・木幡一美さんは1938年(昭和13年)生まれ。今年2016年の2月で御年78歳になります。
ホームページやメール対応まで、全てお一人で店を切り盛りされております。

収録は同年1月。お客様との接客に忙しい合間にもかかわらず、お話を頂きました。


 

<昔の思い出>
開局は昭和33年5月。 ちなみに春日無線(トリオ/ケンウッドの前身)の9R-4J受信機キットは昭和30年、TX-88は昭和34年発売でしたが・・・
-「お金のある家のセガレは、いいものを買って貰っていたんだよ(しみじみ)。私はそんな機種は買えないから、アルミ板にキリで四つ目の穴を一つ一つ削り、ST管の穴を開け、ヤスリで擦って、ソケット取り付け・・・、ぜーんぶ手作りで組み立てていた。そうしないと使えなかった。」 
ところで「秋葉原」があった東京と違って、北海道では部品の入手も容易ではありません。 部品はどちらで入手していたのでしょう・・・ 
ー「千歳の自衛隊基地なんかで、米軍のジェット機の残骸などが運ばれていた。それが払い下げられる訳です。札幌に唯一あったジャンク屋も来ていた。その中には無線機やらレーダーやら、その残骸から受信機BC-342やBC-779を見つけ、使えるようにした。手探りの宝探しだった。」 「送信機も、森永のココアの缶を利用してコツコツ作ったり。当時の真空管は807。6146はまだ無かった。何しろ高級機は買えないから、全部自作。メーカーも春日無線のみ、井上(アイコム)や八重洲はもっと後でしょう。」  
何か参考された本やお仲間は・・・
ー「CQ誌を読んで参考にしていた。それに今みたいにクラブなどなかったから、皆一人ひとりバラバラで・・・。会話で仲良くなり、そしてお互い相手の送信機や受信機を実際に見て勉強したりして。<作っては壊し>を繰り返し、そうやって覚えてきた。」( 写真はCQ誌1961年6月号。BC-342の広告。ご参考です。 )

その後、電子部品の会社に就職、神奈川県は横浜の研究所へ勤務となりました。更に小山市に工場を新設した際に転勤。退職後、そのまま当地に残り、無線ショップを開業しました。時に昭和51年、当時の名前は新日本電子研究所でした。

<現在の店内>
正に自作派の無線ショップです。ああ、筆者が子供の頃に出会っていたら、きっと毎日入り浸っていたでしょう。なお中二階や柱なども全てご主人自身で建てられたとのこと。
(なお修理は受け付けておりませんのでご注意下さい)


<ここで木幡さんのアイデアの一例をご紹介>
 (1)10バンド対応 3輪自転車

7MHzから1200MHzまで10バンド。アンテナもコイルを巻き直して新たに製作されました。写真右上の半円はラジアル。またソーラーパネルでバッテリーに充電可能。(詳しくはサイトを御覧ください。)
 

(2)しろくま号
木幡さんの名刺にも印刷されている、10.1GHzのパラボラアンテナ。 先の3輪自転車に取り付けられたカメラの肩ベルトで牽引されます。
小山市のキャラクター「おやまくま」に倣い「しろくま号」としました。こちらも詳細はサイトにて。
もちろん先の3輪自転車も、この「しろくま号」も、実際に公道を走るわけではありません。
「”こういう”アイデア”もあるんだ”と皆さんの参考になればと、試しに作ってみた」と思いを込めます。

(3)145MHz アストラルプレーン・アンテナ(8LA-145)


  非常にSWR値の低い、 自作の8LAアストラルプレーン・アンテナ。
全長約40cm、重量も100gと軽く、更にユニークな見た目が素敵です。中心の円盤の上下でSWR値を調整。
なお、8LAアンテナは市販化もされております(発売中です。詳しくはこちら。)1本1本時間を掛けて作られた手作りの逸品です。


(4)パラボラアンテナ

店内にはクラブ員の方が自作されたパラボラアンテナもありました。先端に1200と2400MHzの8LAアンテナが入っています。
偶然に製作者がいらっしゃいましたのでお聞き出来ました。
ー「10年程前に制作。構想5年。高価な機材を使わず、普通に入手出来るものだけで、いかに正確さを”コンマ単位”で100%に近づけるかを練り上げた。」
 
ー「8ミリのパイプを20本使い、ドリルで角度を付けた穴に、アールのついたリベットを貫通し、あとは体重をかけて馴染みをとった。非常に精密な放物線になっている。」
-「私には測るものはない、どうしたらよいか。木製の平均台、姿鏡、レーザーポインタなど、専門の測定機器を使わず、安価に入手出来る部材で確認しながら作成した。高性能な自信作。」
ちなみに、別のパラボラアンテナを使った運用では、24GHzで 筑波山から富士山反射で新潟まで240Kmを達成されたそうです。(写真右は別に制作された10GHzアンテナ)
(5)木幡さん、このようなお遊びも・・・

左はマウスを加工した卓上マイク。頭の固い筆者には全く思いつきませんでした。
右はヘルメットの中に仕込んだハンディ機。ツバの手前にモービル機から取り外したスタンバイスイッチもついています。
 

インタビューの最中、お客様から「仕事でアマ機を使いたいのですが」という電話が(勿論NGですヨ)掛かってきました。
「今はデジタルの簡易無線もあって・・・」丁寧に、かつ毅然と説明する木幡さん。
「それが自分の仕事だし、教えてあげないとね。」

<エピローグ>
インタビューは2時間ほどでしたが、今回もあっという間のひとときでした。
「こういう無線屋さんがあっても面白いでしょ?」と木幡さん。
そんな木幡さんに、最後にあらためて「想い」を伺ってみました。
「今は、遊べることが知らない方も多い。アマチュア無線とはこういうものだ、遊べるんだ、ということを皆さんに知って頂ければ。


インタビュー日 2016年1月22日弊社:高山(代表)

追記
小山ハムセンターさんでは以下の2品の売却先を探しております(執筆時現在)
ご興味のある方は小山ハムセンターさんにお問い合わせ下さい。→こちらです。


■寿貿易 ミニ卓上旋盤FL350E 

福島県双葉郡の山林3,000坪

趣味に乾杯!
■The interview
 
JA1CCT 新井幸男氏
  
JA8LA 木幡一美氏(小山ハムセンター訪問記)
 
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●アマチュア無線用送信機(電波技術社/昭和36年)
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